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2007-05-26

[] Cultural Studies Forum (CSF) 5月例会  Cultural Studies Forum (CSF) 5月例会 - 日曜社会学>社会学的告知 を含むブックマーク はてなブックマーク -  Cultural Studies Forum (CSF) 5月例会 - 日曜社会学>社会学的告知  Cultural Studies Forum (CSF) 5月例会 - 日曜社会学>社会学的告知 のブックマークコメント

1980年代末の「ワールドミュージック」ブームは冷戦期最後を飾る、「第三世界」からの、または「第三世界」を搾取するポピュラー音楽産業の一つの動向であった。1950年代以降に次々と欧米宗主国から独立していったアフリカやアジアの音楽には、ナショナリズムの高揚が波打っていたことが想像できる。一方で1990年代以降の日本において沖縄の音楽が脚光を浴び始めるのはまた別の文脈であって、冷戦以降の、グローバル化時代の幕開けという側面をもっている。今回のワークショップでは現在の東南アジアのポップス、アフリカのポップス、それに日本のポピュラー音楽の現況報告を通し、冷戦時代のものの総括を含めたワールド・ミュージックの現在を考える場としたい。その際冷戦期/グローバル化時代のワールドミュージックを語る上で、進化していくメディアを巡る政治経済体制の変化が、美学上の「趣味」の問題とともに鍵となるはずである。

皆様のご来場をお待ちしております。         (九谷浩之)

皆様、ふるっておいで下さい。笹川さんは大分県からはるばるいらっしゃいます。


【報告要旨】

1)平尾吉直氏(首都大学東京)「ジンバブエ都市ポピュラー音楽とコミュニティ」

首都ハラレや南部の町ブラワヨをはじめとするジンバブエ都市部のポピュラー音楽は、コミュニティとそこで行われる互助活動との関わりのなかで発展してきた。それは欧米の音楽や南アフリカのンパカンガ、コンゴ共和国(旧ザイール)のルンバなど周辺諸国の音楽を貪欲に取り入れながら、笑いを中心にすえることでコミュニティ内の教育やガス抜きの役割を果たしてきた。一方、政府はローデシア時代からコミュニティの互助活動を抑制しつつ利用してきており、音楽もまた例外ではなかった。そこには都市の労働人口を制御し、都合の良い労働力の流れを作り出そうとする意図が見え隠れする。政府の方針転換に翻弄されながらも、ジンバブエの都市住民は独自の娯楽としての都市ポピュラー音楽を発展させてきた。それはやがて農村や鉱山労働者の間で受け継がれてきたムビラ音楽などの要素を取り込み、歌詞のうえでもナショナリズム色を強めていく。こうして生まれたトーマス・マプーモなどによる「チムレンガ・ミュージック」がジンバブエの独立闘争において果たした役割は決して小さいものではなかった。しかし、独立後のムガベ政権もまた、コミュニティ活動を抑制しつつ利用するといった姿勢には変わりがなかった。トーマス・マプーモらは政府に対する批判を強め、いくつかの曲はジンバブエの放送から締め出されている。今回の発表では、こうしたジンバブエ都市ポピュラー音楽の歴史を跡づけながら、この国の現状において音楽が果たしうる役割を探りたい。

2)笹川秀夫氏(立命館アジア太平洋大学)

「タイとカンボジアのポピュラー音楽みるグローバル化と反グローバル化」いわゆる「ワールド・ミュージック」の流行以来、20余年を閲した結果、東南アジアのポピュラー音楽もまた日本で紹介される機会が増えた。ただし、流行当初にみられたインドネシア音楽の紹介のされ方にせよ、近年みられるタイのルークトゥンやモーラムといったジャンルをめぐる語りにせよ、「純粋」に「土着的」な音楽のみに高い評価が与えられてきたように思われる。そして、英米や日本から強い影響を受けた東南アジアのポップスは、「真正」な東南アジアの文化と見なされていないようにも思える。しかし、カルチュラル・スタディーズの課題が、「真正」とは見なしえない文化の検討をも包含することは、言を俟たない。本報告では、英米や日本からも影響を受けつつも、タイのポピュラー音楽が中国語圏と近年どのように連関しているか、また、タイ・ポップスがカンボジアでどのように受容されているかを概観する。あわせて、タイにおいて「中国的なもの」が商品化していく過程や、タイ文化の流入がカンボジアのナショナリズムを刺激し、反タイ感情を惹起している状況にも言及することで、グローバル化および反グローバル化がローカルな文脈でどのように現われているかについて考察を試みたい。

3)佐藤英孝氏(放送局勤務)「ルーツミュージックの日本における需要と受容」

かつて「民族音楽」とよばれ、主に学者の間で研究対象として扱われていた音楽が、「ワールドミュージック」というパッケージを与えられ、ヨーロッパを中心にポピュラー音楽の愛好者に届く経路が開かれたのが80年代後半のこと。20年近い月日を経た現在の受容のありようを、放送関係者の観点から報告する。また、測道のような話題ではあるが、日本においてミュージシャンが「ルーツミュージック」を消化した実践例を幾つか紹介しつつ、その中での受容を考えてみたい。

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■主催者からのおしらせ:

都内大学の麻疹による休講処置が報道されています。

大正大でも、麻疹(はしか)の二次感染防止のため、明日23日(水)~29日(火)、全学休講および学生のキャンパス内立ち入り禁止の処置をとります。

これは、あくまでも二次感染防止のための、学生を対象とした処置です。教職員は出勤している状態ですので、研究会は予定どおり開催します。


http://wwwsoc.nii.ac.jp/ssst/schedule.html

  • 5月26日(土)13:00~18:00 会場:大正大学 巣鴨校舎
  • 参加費:300円(学生200円)

【研究発表】

  1. 藤田寛之(立命館大学大学院)「シュッツ言語研究ノートにみる〈あなた〉Du-関係と間主観性の問題」
  2. 塚田穂高(東京大学大学院)「教団類型論・再考―宗教運動の展開過程の分析のために」
  3. 田村周一(神戸大学大学院) 「タルコット・パーソンズが論じる生と死」(仮)
トラックバック - http://socinfo.g.hatena.ne.jp/contractio/20070526

2007-05-12

[] 第二回フランス哲学セミナー  第二回フランス哲学セミナー - 日曜社会学>社会学的告知 を含むブックマーク はてなブックマーク -  第二回フランス哲学セミナー - 日曜社会学>社会学的告知  第二回フランス哲学セミナー - 日曜社会学>社会学的告知 のブックマークコメント

発表題目:

  • 高橋若木(東京大学大学院人文社会系研究科博士課程)
    メルロ=ポンティの政治哲学における自由と他者
  • 朝倉友海(東京大学大学院人文社会系研究科教務補佐員)
    博論「スピノザ哲学における自己の問題」の中間報告
トラックバック - http://socinfo.g.hatena.ne.jp/contractio/20070512

2007-05-03

[] 新しい質的探究研究会  新しい質的探究研究会 - 日曜社会学>社会学的告知 を含むブックマーク はてなブックマーク -  新しい質的探究研究会 - 日曜社会学>社会学的告知  新しい質的探究研究会 - 日曜社会学>社会学的告知 のブックマークコメント

事前予約などは必要ありません。

プログラム

1.自由報告+質疑応答(13:30−15:00)
  • 報告タイトル:「病いの物語の構築--あるALS患者の語りから」
  • 報告者:平英美(滋賀医科大学)

<報告要旨>
 物語を構築/再構築するとか物語を書きかえるといった表現をよく耳にしますが、この報告でもそれをテーマに取り上げています(ここで、本報告が構築主義から逸脱しているのでないかということに気づく人は多いと思いますが、あまり深く突っ込まないでください)。紹介するのはALSという難病患者の方が話された病いの物語ですが、インタビューによって聞き取ったものではなく、ある専門職研修会の場で闘病生活について語られた講演を素材にしています。また、講演される直前のリハーサル時に担当の保健師さんといっしょに物語を作っていく様子も知ることができましたので、二つを比較すると物語がどのように「変わった」のかをある程度あとづけることができます。講演は、したがって準備された下書きに沿って話される予定でしたが、かなり即興的なものになっていきました。それをどのように捉えればいいのかが本報告にとっての課題だと考えています(報告の時までに結論が出ればいいのですが)。

以上は、昨年の関西社会学会で報告したとおりですが、その後さらに患者さんをとりまく事態は大きく変わっていきました。患者さんは別の専門職研修会で再び講演され、物語の内容にも変化が生じたように見えます。今回はその点にも触れて考えてみる予定です。

2.自由報告+質疑応答(15:20−16:50)
  • 報告タイトル:「言説・イメージの歴史的分析──〈薔薇=男性同性愛〉の普及過程の研究を題材として」
  • 報告者:石田仁(明治学院大学ほか非常勤講師)

<報告要旨>
 「言説分析に適合的な研究題材」とそうでない題材が、あるような気がします。一つにそれは、言説の多寡で分けられると思います。言説がさほど多くないような題材にかんして言説分析をかけることに、報告者は躊躇します。また、演劇や音楽やさまざまな分野に関連している題材を扱いたい時、文字の記録としてあらわれた痕跡のみを言説分析として扱うことにも、躊躇をおぼえるのが正直なところです。

 しかし、「言説分析が困難」とされるこのような題材であっても、ある言説やイメージの確立が<歴史的に構成された>ことを示したい場合が、研究者にとってしばしばあると思います。では、どのように研究したらいいのか、この機会にアイディアを互恵させていただきたいと思います。

 報告においては、「"薔薇が男性同性愛の代名詞となっていく過程"を一体どう研究したらいいか」という、報告者の困惑から出発します。というのも、一般雑誌の言説分析をする限りでは、1970年代中葉におけるゲイ雑誌『薔薇族』の認知度上昇が、「男性同性愛」を「薔薇」に撞着させたと読みとれるのですが、そもそもそうした言説の数じたいが少なく、しかもひとたびテクストの群れの外側をみわたすと、「男性同性愛」と「薔薇」をイメージとして関連づける「出来事」が、その約20年前からあったことも、また分かったからです。この「言説」と「出来事」のズレ、あるいは「言説」と「イメージ」のズレは、まれなことではなく、実際に言説分析をかけたいと考える題材の多くで生起する問題だと思います。

 なお、個人的な希望ですが、議論においては方法論そのものの話ではなく、「○○を解明したい」とする各参加者の、切実な研究関心にもとづいた討議が重ねられることを期待します。

追記事項

  • 参加費等はありません。ご関心をお持ちの方は、自由にご参加ください。(事前の参加申し込みの必要はありません。)
  • 研究会のあと、打ち上げを予定しています。参加希望者は、当日会場でお申し込みください。
  • 会についてのご質問、お問い合わせは、uraiku[atmark]nifty.ne.jp(杉浦)まで。どうぞお気軽にご連絡ください。

via コチーク表参道:http://mixi.jp/view_community.pl?id=1609464

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