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2008-03-23

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共通テーマ:入所施設における専門家実践と生活世界

報告1.本多康生氏(日本学術振興会特別研究員:社会学)
  • コメンテイター 坂田勝彦氏
  • 題目「ハンセン病療養所における生活ケア」
  • 要旨

 近年のハンセン病療養所では、入所者の高齢化に伴う合併症・二次障害の加重によって、日常生活におけるケアの一層の重点化と個別化が必要となってきている。

 本報告では、家族・社会関係が高度に阻害され、ハンセン病に起因する何らかの二次障害を抱えた入所者が、自らの尊厳を保持して生を営んで行くための条件として、療養所コミュニティにおける入所者の生活領域の自律化に焦点化する。具体的には、日常の身体援助・家事援助を行っている介護員へのインタビューや参与観察を通じて、身体的に不自由性を有する入所者と介護員との相互行為に照準し、療養所コミュニティの生活ケアについて詳論したい。

 生活ケアという援助実践を通じた入所者-介護員間の相互行為を論述することで、療養所コミュニティにおけるケアの立体視が可能となり、入所者の生活を基底的に支えるためのケアの豊饒化に寄与することとなろう。

  • 関連業績
    • 本多康生、2008「ハンセン病療養所における生活ケア——「センター」における〈生活領域の自律化〉をめぐって——」『相関社会科学』、17号、pp35-55。
報告2.鈴木良氏(立教大学コミュニティ福祉学研究科コミュニティ福祉学専攻、日本学術振興会特別研究員DC1)
  • コメンテイター 山本直美氏
  • 題目「知的障害者の生活に関わる決定はどのようになされるか?〜地域移行を行うコロニーにおける調査研究に依拠して」
  • 要旨

 1960年代後半以降、欧米の「福祉先進国」では法制度の改正を通して知的障害者入所施設の「脱施設化」の取り組みが展開したが、同時期の日本では入所施設が増設され、さらには1980年代後半以降になるとグループホームなどの地域の住居も同時に整備されてきた。こうした中で、国の政策として1960年代に設立された「コロニーZ」では設立当初から、一部の施設職員のイニシアティブによって「地域移行」が制度を先取りする形で展開した。

 本報告では、コロニーZによる取り組みにおいて、知的障害者と周囲の人々(職員・世話人・家族)との相互行為を通して、施設入所.地域移行プロセスの決定がどのようになされ、施設.地域での各住居において日課.飲食.外出.仕事.金銭.性をめぐる決定がどのようになされるかを考察したい。この際、主に障害学に依拠しながら、相互行為過程において1)ディスアビリティ(社会的不利益)や「知的インペアメント」(機能的特質)をめぐる経験、2)「<社会制度>に規定された役割関係」や「<日常生活世界>を生きる人として関わる関係」がどのように生成されるか、という視点から分析した。調査方法としては、知的障害者本人や関係者への聞き取りと参与観察を実施した。

  • 関連論文
    • 鈴木良(2005)「知的障害者入所施設Bの地域移行プロセスにおける自己決定に影響を与える環境要因についての一考察」、『社会福祉学』46巻2号
    • 鈴木良(2006)「知的障害者入所施設A・Bの地域移行に関する親族の態度についての一考察」『社会福祉学』47巻1号
    • 鈴木良(2008)「コロニーZの施設・地域生活における知的障害者の自己管理の機会についての一考察」『社会福祉学』48巻4号
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