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2008-10-25

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http://pe-seminar.hp.infoseek.co.jp/

第一部  13時30分から14時30分まで

  • 構想発表 「カント倫理学における動機の概念」山蔦 真之

 カント『実践理性批判』の「純粋実践理性の動機について」という章を解釈します。この章、そして「実践理性の動機」という概念は、「我々は何故、道徳法則に従わなければならないのか」という問いに関わるものです。私達がある倫理学を目の前にしたとき、仮にそこから「何が倫理的であるのか」を理解したとしても、それだけでは「何故我々自身が倫理的でなければならないのか」という問いに答えることは出来ません。カントはその倫理学において、何が善いことかを見きわめる「認識の原理」と、それに従って行動する「執行の原理」が区別されなければならない、と書いています。本発表では、この後者、どのようにして我々は実際に倫理的な行動をするのか、という問題を扱います。発表が目指すのは、この問題がカントにとってどのように現われていたのか、その思想史上の背景を示すことと、カントがこの問題に示した一つの回答を理解することです。

第二部  14時40分から16時40分まで

  • 発表   「労働と生存のエコノミー――マルクスの労働論をめぐって――」馬渕 浩二

 こんにち、労働をめぐる言説は能力主義的な色に染め上げられていると言えるだろう。それによれば、生存するかしないか、どのように生存するかは、労働における当人の能力と努力によって決定される。こうした言説に一種の息苦しさが感じ取られるのだとすれば、それはいったい何に由来するのだろうか。これが本発表を動機づけている問いである。この問題を考えるために、本発表では「労働と生存の倫理」に代わって、「労働と生存のエコノミー」という視点を導入することにしたい。

 前者は能力主義的な言説に見られるような倫理だと言えよう。そこでは、自らの生存が許されるための条件として労働が指示されるのであり、労働は生存するために充たされるべき規範となる。こうした労働と生存の重ね合わせに対して、後者はそれを括弧に入れることによって見出されるような「現実」である。労働と生存のあいだには乖離が存在しているはずであり、この乖離によって可能になる両者の重なりとずれ、換言すればそれらの配置関係がここで「労働と生存のエコノミー」と呼ばれるものである。このエコノミーをめぐる思考をマルクスのなかに見出すことが、本発表のさしあたりの目的となる。

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