2010-01-23
■ [misc] リプロダクション研究会「不妊の語り」

第9回リプロダクション研究会/科研費研究「不妊治療経験者の選択と岐路、その支援―多様な親子関係を築く女性と子どもの語りから」共催
「不妊の語り」第9回リプロダクション研究会では、「不妊の語り」(仮題)をメインタイトルに開催致します。
現代日本では日本のカップルの7組に1組は不妊に悩んでおり、出生児の55人に1人が体外受精で産まれていると言われます。
第9回リプロダクション研究会では、「当事者からみた不妊」に焦点を当てて、主にライフヒストリー、語り、インタビュー、質的調査、意識調査などの方法で研究されてきた方にご報告をいただきたいと思います。
不妊当事者が語ること、不妊にかかわる医療者や専門家が語ることから、何がみえてくるのか、紐解いてみたいと思います。
皆さまのご参加と積極的なディスカッションを期待しています。
- 【日時】 2010年1月23日(土)12時30分~16時30分(予定)
- 【場所】 日本大学 文理学部 http://www.chs.nihon-u.ac.jp/index-con/access_f.html
- 新宿駅から小田急線で下高井戸駅または桜上水下車
教室番号については、決まり次第、当ホームページに掲載しますので、出発前に確認して下さい。演題・報告者
報告順序は変更になることがありますのでご了承下さい。
- 安田裕子(京都大学大学院 教育学研究科教務補佐) 「不妊治療で受胎しなかった女性の,子どもをもつ選択の語り―不妊治療をやめる選択を捉えて」
内容:不妊治療技術の進歩は,不妊に悩む当事者の希望の拠り所となっているといえよう。しかし一方で,不妊原因を治療し,あるいは体外受精や顕微授精という先端技術によっても,子どもをもつことのない女性も実際にいる。その場合,どこかの時点で,不妊治療をやめる選択をし,子どもをもたない,あるいは養子を迎える選択により,今後の生活設計や人生展望の転換を図っていくことが決定的に重要になってくる。本発表では,不妊治療を経験したが受胎することのなかった女性の語りから,子どもをもつ選択と家族を築く多様な有り様について考えたい。
- 既出論文
- 「生殖補助医療を受けた女性の語りから:不妊治療の場からみえてくること」『現代のエスプリ』2005年
- 「産み育てるということ:不妊治療経験のある女性の語りから」『女性ライフサイクル研究』2005年
- 「不妊という経験を通じた自己の問い直し過程-治療では子どもが授からなかった当事者の選択岐路から-」『質的心理学研究』2005年
- 「血のつながりのない家族関係を築くということ-非配偶者間人工授精を試み、その後、養子縁組で子どもをもった女性の語りから-」『立命館人間科学研究』2006年
- 「女性が不妊治療を選択するということ:治療をやめる選択肢をみすえて.教育方法学の探究」『京都大学大学院教育学研究科教育方法学講座紀要』2006年
- 「非血縁の親子関係を築く選択と経験--不妊治療では子どもを産むことができなかった女性のナラティヴ」『心理臨床学研究』2007年
- 「不妊治療をやめる選択プロセスの語り : 女性の生涯発達の観点から(<特集>「語り」からみるパーソナリティの発達・変容)」『パーソナリティ研究』2008年
- 竹家一美(京都大学大学院 教育学研究科 博士課程) 「不妊をめぐる女性たちの語り―「子どもを持たない人生」という選択」
内容:子どものいない状態を「不妊」と意味づけても、その不妊の経験のしかたは種々様々である。
今回は、不妊を経験しつつ「子どもを持たない人生」の選択に至った女性たちの語りを通して、不妊経験のプロセスを当事者の視点から描き出し「不妊」という経験の多様性を明らかにしたい。不妊治療を断念してもなお、不妊としての自己と葛藤を続ける女性、不妊治療を選択しないことで社会から抑圧されていると感じている女性などの事例から、当事者と医療化を推進する社会との「不妊」をめぐる認識の差異や、そこから生じる問題等について議論できればと考えている。
- 竹田恵子(大阪大学大学院 人間科学研究科博士後期課程) 「生殖医療技術に対する専門家の視線―医療者と科学者への聞き取り調査より―」
内容:ほぼ社会的受容に至ったと言える体外受精などの生殖医療技術のことを、専門家たちは、実のところ、どう考えているのだろうか。一般の医療施設で提供されている生殖医療技術に対する専門家の意見を、彼らの科学データや科学知識の扱い方を通して、整理を試みたい。
なお、医療専門職としては医師・看護師・胚培養士を、科学者は生物学系の基礎研究者を扱う予定。
- 既出論文
- 「生殖技術利用者のリスク認知-リスクの分担とリスクコミュニケーションの必要性」『保健医療社会学論集』2007年
- 「生殖技術受診時に表出する身体観の相互作用」,『質的心理学研究』,2007年.
- 「医療従事者はリスクをいかに語るか?―生殖技術の出生児リスクについての談話分析」,『科学技術社会論研究』,印刷中.
- 白井千晶(早稲田大学・大妻女子大学・首都大学東京・東洋大学ほか非常勤講師) 「第三者がかかわる不妊治療に関する語り」
内容:精子提供など、第三者がかかわってくる不妊治療について、不妊当事者はどのような言葉で、どのように語るだろうか。精子提供を選ばなかった人、精子提供を選んだ人、精子提供は無関係だった人、立場や態度によって、どのような語りをするのか提示したい。また、養子縁組も、第三者がかかわる親子関係形成と見ることができる。不妊当事者が、不妊治療について、第三者の関与について、親子関係や家族関係についてどのように語るのか、そこから何が見えるのか、考えてみたいと思う。
- 既出論文
- 『不妊当事者の経験と意識に関する調査 2003』
- 『不妊当事者の経験と意識に関する調査 2004』
- 「子と出会いたい ── 出会いの期待と生殖補助医療の現在」 『変容する人生 ── ライフコースにおける出会いと別れ』
- 「不妊の『マクドナルド化』 ── 生殖の医療化の事例として」 『保健医療社会学論集』
- 「男性不妊の歴史と文化」『不妊と男性』
- 「不妊当事者が抱えるセクシュアリティの問題」 『ジェンダー研究』
- 「不妊当事者の人間関係-夫婦関係を中心に」 『保健医療社会学論集』
- 「医療化のエージェンシーとしての不妊当事者 ── 医療化のエンジンとブレーキ」『社会学年誌』
- 「精子提供・卵子提供・代理出産-日本からアジアへ」『アジア遊学 2月号』
- 「「不妊」とは何か ── 不妊当事者調査の因子分析にみる「不妊」構成次元」『大妻女子大学人間関係学部紀要 人間関係学研究』
- 参加費・資料代 500円
- 共催
- 参加申し込み
- 当日参加も歓迎いたしますが、資料を希望の場合は、1月20日までにお申し込み下さい。こちらよりお申し込みをお願いします。
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