Hatena::Groupsocinfo

日曜社会学>社会学的告知 このページをアンテナに追加 RSSフィード

ただいま、はてなグループの→「カレンダー」機能の使用を検討中。
告知申請は →掲示板*か メール にて。

2010-04-24

[] 第六六回 哲学/倫理学セミナー  第六六回 哲学/倫理学セミナー - 日曜社会学>社会学的告知 を含むブックマーク はてなブックマーク -  第六六回 哲学/倫理学セミナー - 日曜社会学>社会学的告知  第六六回 哲学/倫理学セミナー - 日曜社会学>社会学的告知 のブックマークコメント

詳細:http://pe-seminar.hp.infoseek.co.jp/

第六六回例会

  • 平成22年4月24日(土)14時30分から16時40分まで
  • 於 文京区民センター 3-B会議室(地図)

第一部  14時30分から15時30分まで 
  • 構想発表 「ヘーゲルにおける承認と所有、そして身体」 池松 辰男

「他者に対しては、私は、本質的に、直接的に持っているところの私の身体において自由なものである」(『法の哲学』第48節)。ヘーゲルにおいてこの言葉が現われるのは、直接的には身体の自己による所有を巡ってである。私は身体を他の物件と同じようにして占有している。――その身体を任意に切り離し、例えば究極的には自殺することができる。けれども私は本来、私の身体においてこそ生きているのであり、その限り私とは直接的に私の身体なのではないだろうか。――二つの相反する(ように見える)事柄が調停されるのは、ヘーゲルにおいては、承認論と所有論、そして心身関係論とが互いに交差する地点においてである。その手がかりとなるのが、冒頭の一節である。その際、同時に注目されるのは、『エンツュクロペディー 第3部「精神哲学」』において、それ自体としてはよく知られた承認論が、自己意識にとっての「身体」のありかたを巡って語り直されているということである。一連の問題意識が成立しえたのは、いかにしてだろうか。ヘーゲル自身において、また他の哲学者との連関において、「他者に対して私の身体において存在すること」という問いへのさしあたっての答えを見出すことが、今回の構想の課題となる。

  • 【参考文献】
    • ヘーゲル『法の哲学』 第1章「抽象法」
    • ヘーゲル『エンツュクロペディー』 第3部「精神哲学」第1篇「主観的精神」(第3版)

第二部  15時40分から16時40分まで
  • 発表   「道徳実在論の可能性――非自然主義的実在論に基づいて――」 福間 聡

道徳実在論とはどのような主張であるのだろうか、また何を目指している立場であるのか。一体なぜ「道徳」に関して実在論である必要があるのだろうか。こうした問いに対して本発表では、近年論じられている「強硬な道徳実在論robust moral realism」という立場に基づいて、倫理という領域において「実在論」が要求される幾つかの理由を摘出し、その妥当性を吟味したい。

次の例を考えてみて欲しい。実の親による児童虐待の報に触れて、ため息と共に「なんて悪いことをこの親はしているのだ。あのような行為を親がする時は、子供を親元から引き離すべきだ」という発言を行ったとき、我々はどのようなことを意図してこの「悪い」という用語を用いているのだろうか。それは児童虐待という行為に対する我々の反感を「悪い」という用語で表出しているのだろうか。それとも、児童虐待のような事件が起こった際には「悪い」という用語を用いることが我々の慣習(あるいは暗黙のルール)であるという考えに基づいてだろうか。あるいは、児童虐待という行為に内在する悪性を我々は認識し、それを「悪い」という用語で指摘しているのだろうか。道徳実在論とは端的に言えば、第三の立場を支持する道徳上の理論である(第一の主張は前世紀の中葉に隆盛を極めた情動主義あるいは非記述主義と呼ばれる立場であり、第二の主張は規約主義と呼ばれる立場である)。

本発表では近年の非自然主義道徳実在論の三つの試みを検討することを通じて、強硬な道徳実在論の可能性を探りたい。

  • 【参考文献】
    • Shafer-Landau, R. 2003. Moral Realism: A Defence. Oxford UP.
    • 福間 聡 「道徳的説明と道徳的事実――自然主義的道徳実在論の限界と相対主義の克服に向けて――」 『思想』 No.961、二〇〇四年。
    • 福間 聡『ロールズのカント的構成主義 ――理由の倫理学――』 勁草書房、二〇〇七年。

Moral Realism: A Defence

Moral Realism: A Defence

ロールズのカント的構成主義

ロールズのカント的構成主義

トラックバック - http://socinfo.g.hatena.ne.jp/contractio/20100424