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2011-07-09

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  • 日時:2011年7月9日(土) 13:00〜17:30
  • 会場:慶應義塾大学三田キャンパス 西校舎512番教室
    • 受付:12:00〜
    • 総会 13:00〜13:15

自由報告 13:15〜14:15

  • マネア・ピエール(慶應義塾大学大学院社会学研究科博士課程1年)「フランスにおける交通機関に関する音環境研究から東京の交通機関の音を考える」
  • 山岸健 (慶應義塾大学名誉教授)「永井荷風の感性と音感覚 〜風景と音風景をめぐって〜」

シンポジウム 「21世紀日本社会の階層と格差」 14:30〜17:30

    • 司会:竹村英樹 (慶應義塾大学) (報告30分・コメント15分・質疑応答30分)
  • 鹿又伸夫 (慶應義塾大学)「結婚・家族と所得格差」
  • 稲葉昭英 (首都大学東京)「非初婚継続家族と社会階層」
  • 竹ノ下弘久(静岡大学) 「社会階層をめぐる制度と移民労働者:日系ブラジル人を事例に」
  • 吉川徹(大阪大学)「階層意識研究の展望」
  • コメンテーター: 織田輝哉(慶應義塾大学)・賀茂美則(ルイジアナ州立大学)

【趣旨】21世紀になって、日本社会の不平等・格差拡大が幅広く認識されるようになり、不平等・格差を拡大させてきた要因として雇用構造、人口構造および家族構造の変動などが指摘されている。つまり、非正規雇用や高齢者の増加そして世帯構造の変化などが格差拡大にかかわっているとされる。ところが社会学で社会的不平等を扱ってきた階層・移動研究では、安定した雇用・人口・家族構造を想定したものだったため、新たな変化によって顕在化した格差が射程外におかれてきた。たとえば、従来の枠組では正規・非正規の区別はされず、母子世帯出身者や移民は研究対象から除外されてきた。そこで、階層・移動研究の既存知見と結びつけながらも、その既存枠組をこえ、21世紀日本社会のクリティカルな不平等構造を提示することをねらう。

【研究報告】

 所得格差が拡大してきた要因として、高齢者(世帯)増加とともに高学歴夫婦の増加が指摘されている。また生活保護世帯が急増してきたが、世帯主無職の世帯、単身(高齢者)世帯や母子世帯での貧困率が高いとされている。これらは、配偶者選択・結婚や家族・世帯形成が所得格差に影響していることを示唆する。そこで、職業分類に非正規と無職を加え、無配偶に留意したうえで、配偶者選択・結婚と家族・世帯形成が所得におよぼす影響について検討する。

  • 「非初婚継続家族と社会階層」 稲葉昭英(首都大学)

 近年の家族研究は、初婚継続家族と非初婚継続家族の間には大きな格差が存在すること、非初婚継続家族が次第に増加していることを明らかにしている。一方、社会階層研究は、子が父の存在する家庭のもとで成長することを基本的に想定し、両親の離婚や、親の初婚継続と再婚の影響を検討することはなかった。本研究では非初婚継続家族に注目し、その発生率の階層的差異と時代的な変化を検討しつつ、世代間移動に及ぼす影響について考察する。

  • 「社会階層をめぐる制度と移民労働者:日系ブラジル人を事例に」 竹ノ下弘久(静岡大学

 日本の階層研究で注目されてこなかった、移民労働者をめぐる格差・不平等構造について議論する。具体的には、日系ブラジル人をめぐる階層構造に注目し、彼らの労働市場での位置づけが、90年代以降に日本で進展した雇用の流動化と非正規雇用の増大のなかで、どのような影響を受けてきたかについて論じたい。なかでも、移民の受け入れ社会での階層的位置が、主流社会の階層構造を枠づける諸制度(労働市場構造、福祉・生産レジーム)やその変化とどのような関係にあるかについて考察する。

  • 「階層意識研究の展望」 吉川徹(大阪大学

 1975年と1985年のSSM調査研究の最も重要なキャッチフレーズの1つは「一億総中流」だった。この時代の階層研究は、階層意識(とりわけ階層帰属意識)をめぐる議論がリードしていた。最新の2005年SSM調査が描き出す現状は不透明なものだが、とりわけ階層意識については体系的な時代把握が困難だという反省点が指摘されている。格差・貧困・不平等が巷間でさかんに語られている昨今にあって、階層研究がかつての「一億総中流」に匹敵する時代のキーワードを提出できずに、手を拱いている一因はここにあるといえなくもない。本報告では、四半世紀前の研究から最近の動向までを概観して、階層意識の研究枠組を説き起こし、ポスト2005年SSM調査の新しい兆しを論じたい。

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