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2014-07-19

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『百科全書』研究会

発表要旨

 本発表では、フランス革命期における「友愛Fraternité」の図像について論じる。JAUCOURTが、『百科全書』に執筆したFraternitéの項目(1757)から理解できるように、フランスにとっては、「自由」、「平等」と並ぶ革命期のキーワードとして、看過できる概念ではなさそうである。「自由」に関する政治図像学の先行研究は多い。しかし、「友愛」についての研究は乏しいといえる。本発表では、版画史を軸に、絵画の作例も引用しながら、その図像学上の意味を分析することとする。

 先ず、画家ダヴィッドが、公教育員会で1793年7月4日に決定し、同11日に国民公会に提案した企画書に従って、8月10日に挙行した「友愛の祭典」に注目する。

 一方で、1789年から1794年にかけて制作されたと想定される、「友愛」を示す美術作品の諸事例には、二つの表現上の類型が認められる。第1は、ダヴィッド、プリュードン、ドゥビュクールなどが描いた群像構成の形式であり、第2の形式が、ボワゾが好んだ単独像の形式である。以上の作例を、アトリビュートとそこに秘められた革命の思想内容から分析する。この場合、画家が参照していたであろうと考えられる、王立絵画彫刻アカデミーにおける教科書ともいえるCHOMPRE,1753, DE PREZEL,1777, GGRAVELOT/ COCHIN, Iconologie, 1789-1791の中の記述内容と照合する。 最後に、ブーグロー作の絵画作品、通称《兄弟愛》(ボストン美術館蔵、1851-55年)に注目する。

18世紀末の美術家は、17世紀のボードワン版C・リーパの『イコノロギア』以来の伝統的な図像表現で教育を受け、その伝習的な教養を前提に、フランス革命という政治の季節が求めた、新しい図像表現を創作した。

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