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2014-07-19 [ 日曜社会学>社会学的告知のカレンダー ]

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2014-07-19

[] 第100回 哲学/倫理学セミナー

第一〇〇回記念 特別企画
シンポジウム カント『実践理性批判』を読み直す――「理性の事実」をめぐって――

 哲学/倫理学セミナー第一〇〇回を記念いたしまして、カント『実践理性批判』第7節(「純粋実践理性の根本法則」)の精読を行います。本研究会は、およそ古典と呼ばれるテクストとの対話のなかで、思考のもつ歴史の〈深さ〉と向き合うことを原点としてきました。第一〇〇回を迎える現在にあっても、この原点に変わりはなく、むしろ、一つのテクストを互いに読み解き批判しあう〈場〉を形成することの意義は、目下ますます重要になってきているように思われます。カント『実践理性批判』をなによりもまず一箇のテクストとして丹念に読み解くという本企画も、このような〈場〉の形成の試みの一つとして生まれました。

 「きみの意志の準則が、つねに同時に普遍的立法の原理として妥当しうるように行為せよ」という言葉は、カントの倫理学をめぐる思考を代表する言葉の一つとされます。けれども、この言葉を含む『実践理性批判』第7節のテクストは、そもそもどのように読まれうるのでしょうか。本企画では、下記の四人の提題者をお迎えし、ある種の「公開読書会」のようなかたちで、発表と討論を通じて、一箇のテクストがはらむ問題の難しさと広がりを共有することを目指します。

  • 提題者:佐々木雄大、高井寛、池松辰男、宮村悠介
  • 座長:城戸淳
    ※上記の発表者に加えまして、ゲストとして、カント三批判書の翻訳を進められている東京大学熊野純彦先生をお迎えします。
  • テクスト:Immanuel Kant, Kritik der praktsichen Vernunft, 1788
  • 邦訳:カント『実践理性批判 倫理の形而上学の基礎づけ』熊野純彦訳、作品社、2013年
  • テクスト範囲:第7節 「純粋実践理性の根本法則」(熊野訳64頁〜、アカデミー版30頁〜)

  • ※該当箇所の原文と翻訳は当日配布いたします。
    ※いつもと日時・会場が異なりますので、ご注意ください。
    お茶の水大学入構の際は校門にて受付に身分証をご提示のうえ、入構目的をお伝えください。

[] 木村三郎「フランス革命期の友愛の図像について」

『百科全書』研究会

発表要旨

 本発表では、フランス革命期における「友愛Fraternité」の図像について論じる。JAUCOURTが、『百科全書』に執筆したFraternitéの項目(1757)から理解できるように、フランスにとっては、「自由」、「平等」と並ぶ革命期のキーワードとして、看過できる概念ではなさそうである。「自由」に関する政治図像学の先行研究は多い。しかし、「友愛」についての研究は乏しいといえる。本発表では、版画史を軸に、絵画の作例も引用しながら、その図像学上の意味を分析することとする。

 先ず、画家ダヴィッドが、公教育員会で1793年7月4日に決定し、同11日に国民公会に提案した企画書に従って、8月10日に挙行した「友愛の祭典」に注目する。

 一方で、1789年から1794年にかけて制作されたと想定される、「友愛」を示す美術作品の諸事例には、二つの表現上の類型が認められる。第1は、ダヴィッド、プリュードン、ドゥビュクールなどが描いた群像構成の形式であり、第2の形式が、ボワゾが好んだ単独像の形式である。以上の作例を、アトリビュートとそこに秘められた革命の思想内容から分析する。この場合、画家が参照していたであろうと考えられる、王立絵画彫刻アカデミーにおける教科書ともいえるCHOMPRE,1753, DE PREZEL,1777, GGRAVELOT/ COCHIN, Iconologie, 1789-1791の中の記述内容と照合する。 最後に、ブーグロー作の絵画作品、通称《兄弟愛》(ボストン美術館蔵、1851-55年)に注目する。

18世紀末の美術家は、17世紀のボードワン版C・リーパの『イコノロギア』以来の伝統的な図像表現で教育を受け、その伝習的な教養を前提に、フランス革命という政治の季節が求めた、新しい図像表現を創作した。


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